![[レビュー] BENRO GD3WH ギア雲台レビュー GD3WHの俯瞰写真0](https://static.wixstatic.com/media/f58d22_54b3fa35d2f04fe6b0e1f1f234407fc1~mv2.jpg/v1/fill/w_653,h_435,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/f58d22_54b3fa35d2f04fe6b0e1f1f234407fc1~mv2.jpg)
[Review]
BENRO
3ウェイギアヘッドGD3WH
固定力不足の
貧弱ギア雲台
驚異のWixテクノロジーによって4Kディスプレイに対応した記事
更新 2023/11/29
良い木はその実で見分ける
正義と公正。これこそ人が求めるべきもの。どうも皆さんフィリポです。最近のネットはディストピアみたいになってしまったな。そこは殺伐とした大都市だ。見上げればひしめき合う詐欺まがいの巨大広告。嫌気が差してうつむけば通りはゴミだらけだ。アフィカス共も最初はゴミを撒き散らすだけだったが今ではこの街を牛耳っているようだ。


Canon EOS R8, SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art A017
“あなたがたは彼らを実によって見分けることになります”心に知恵のあるものは比喩を用いる。


Canon EOS R8, SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art A017
“良い木はみな良い実を結び、悪い木は悪い実を結びます”話の内容よりも誰が語っているかに留意すべきである。


Canon EOS R.R8, SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art A017
“良い実を結ばない木はみな切り倒されて、火に投げ込まれます”嘘つきには嘘つきの報いがある。
3ウェイギアヘッド(GD3WH)ギア雲台レビュー
....どうも皆さん、フィリポです。最初にはっきり言っておくが、チャチな雲台しか持っていないのならGD3WHを買うのは後にした方がいい。この雲台ちょっと風があると揺れるのだ。というのも、ギアが噛み合って雲台は固定されているが、嵌合が甘いのか手で力を込めて動かすと、マウントしているカメラが目で見てわかるくらいに動くのだ........

Canon EOS R, Canon EF70-200mm f/4L IS USM, 165mm, 1/125, f11.0, ISO 200
さあ、見てみよう。高級感がある、高品質なマグネシウムボディ。一言で言えばManfrottoのクローンだ。以前はManfrottoはいい雲台を作ってるがアルカスイスじゃないからなと不満に思っていた。しかし最近ではBenro、Leofoto、Smallrig、Sirui、Sunwayfotoなどの中国メーカーが良さそうな製品をたくさん作っているので選び放題だ。

Canon EOS R, Canon EF70-200mm f/4L IS USM, 183mm, 1/125, f5.6, ISO 200
ARCA-SWISS互換のベースプレート。私が確認しているGD3WH対応のプレートはCarry Speed F3、Peak Design、SmallRig、SPIDER CAMERA HOLSTER、SUNWAYFOTO、TAMRONの三脚座。非対応製品はCarry Speed F2。F2プレートは幅が足りず入らなかった。もしかしたら、アルカスイス互換製品の中じゃ爪の幅が少し狭いのかもしれない。

Canon EOS 8000D, Canon EF70-200mm F4L IS USM, 70mm, 1/125, f8.0, ISO 100
さて、このBenro GD3WH ギア雲台からは3つの大きなノブが飛び出しているが、飛び出しているノブの奥にある星型のノブが粗動ノブだ。星型の粗動ノブを半回転するとギアがフリーになり3way雲台のように自由に雲台を可動することができる。飛び出したノブは微動ノブでぐるぐると回り、回すと少しずつ雲台が移動して微調整が可能だ。
BENRO GD3WHのスペック
さて、SEO対策のお時間がやってまいりました。SEO対策なんかやってるやつは例外なくクズです。特に個人ブログなんかにレンズのスペック表を貼り付けているやつはクロ。間違いなく詐欺師。そして、クズは例外なく自分の利益しか考えないので人を騙そうとします....これは冗談だが、最近ではそのくらい警戒しておかないといけなくなった。
DeepL翻訳したBENRO USAから引用。“スムーズな動作と長寿命を確保するため、ムーブメントの精度を保つ炭素鋼と青銅を使用しています。また、マグネシウム合金を構造に使用することで、GD3WHの全体重量をわずか870gに抑え、最大6kgの耐荷重を損なうことなく、軽量化を実現しています。”
製品名 GD3WH
製造元 BENRO
本体材質 マグネシウム合金
ベースマウント (mm): 52
水準器: あり
ヘッドマウント: 3/8
最大積載量(kg): 6
製品の高さ (cm): 10.9
製品の長さ (cm): 14.5
製品幅 (cm): 13.9
製品重量(kg): 0.74
QRプレート材質 アルミニウム合金
QRプレート - 長さ (cm): 7
QRプレート - 幅 (cm): 3.8
QRのネジ: 1/4"-20
QRタイプ: アルカスイス
3ウェイギアヘッド(GD3WH) ビデオレビュー
ギア雲台を使う一番のメリットは撮影ストレスの低減。思った通りの構図に一瞬で持っていけるのは気持ちいい。物撮りは風景写真と違い被写体との距離が近いから、カメラの位置を少し変えるだけで写真のイメージが随分変わる。そのため位置を変えながら何カットか撮影するがギア雲台でなければ構図を決めるのにいちいちもたついてしまう。
Canon EOS R, Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM, 35mm, 1/30, f2.5, ISO 2000
....微動レバーで追い込める。一粒で二度おいしい....だと?どう見てもイタリアの雄、Manfrottoのギア雲台のパクリです。本当にありがとうございました。別に、特許侵害してないんなら良いとこはパクっていいと思うんだよ。最近の日本メーカーはパクリを嫌ってか新要素が産み出せない........おやおやVelbonは復活したのか。一時期消えてなかった?
Canon EOS R, Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM, 35mm, 1/30, f2.5, ISO 2000
Benro 気が利いてるなぁって思うのはここだよね。固定スクリュー回しても、途中までしか回らないの。この状態じゃまだロックされているから外れない。そこからスクリューを引っ張って、さらに回すことによって完全にリリースされる仕組み。本当にGD3WH ギア雲台はよくできているよ。アルカスイス互換だしなっ!! Manfrotto、Velbon........
Canon EOS R, Canon RF35mm F1.8 MACRO IS STM, 35mm, 1/30, f2.5, ISO 2000
やや大げさではあるが、実践での使用を再現。動画を見てもらえばおわかりになると思うが、簡単に水平垂直に調整できている。ちょっと古い3way雲台や、安物みたいな非コマ締めの雲台だとマジで水平垂直が出ないからね。チルト軸調整時に激しいバックラッシュを起こしているが毎度のことだ。廉価だからね、私はあまり気にしていない。
Benro GD3WHの弱点
GD3WHを買った当時は、ちょっと風が吹いたくらいでグラグラ揺れる貧弱雲台とは知らず屋外に持ち出して撮影していた........とは言っても、私は物撮り以外で三脚を使うことは滅多にない。しかし、数少ないそれらの中にも、いかにしてこの虚弱体質の雲台がブレブレ写真を量産してしまうかを説明するには充分な作例があるのだ。残念なことだが....

SIGMA sdQuattro, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art A013, 28mm, 1/13 -"5", f3.5, ISO 100
この写真にブレは見られない。SFD撮影という7枚の写真を合成して解像度を高める撮影をしている。EXIFを見ると“1/13秒 - 5秒”撮影時間が5秒か?意味がわからん、さすがはSIGMAだ。以前、風が強い日にこの場所で100-400 IIをGD3WHに乗せて撮影しようとしたことがある。見てわかるくらいゆらゆら揺れていた。流石にびっくりしたね........

SIGMA sdQuattro, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art A013, 25mm, 1/15 -"4", f11.0, ISO 100
35mm換算焦点距離37mm。これもSFD。撮影時間は4秒か?露光は1/15秒×7回のはずだ....よく見たらピントを合わせている手前の岩がボケボケ。海にしては風が弱かったし、三脚もManfrotto製のカーボンとマグネシウムで作られた本格的な中型三脚。カメラとレンズの重量は合計1.5kg未満で決して重いとは言えない。37mmでこれは厳しい。

Canon EOS 5Ds R, Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM, 100mm, "0.8", f11.0, ISO 100
1,5kg超えのレンズ100-400 IIで撮影。定常光+ストロボ、100mmで0.8秒露光だ。RF85mmはR5のIBISと組み合わせると0.5秒で手持ち撮影できるらしいんだが....GD3WHは1.5kgのカーボン三脚を使ってもこのザマである。この作例は光の回り方を確かめるためにカメラ本体のボタンを押下して撮影した。タイマーなど使わずに普通に撮影したもの。
ギア雲台で追い込むよりもソフトウェア補正
物撮りではギア雲台のメリットが際立つと思うかもしれないが、ロール軸がずれたくらい現像ソフトの傾き調整で修正できるし、チルト軸がずれるとやっかいだが、これもLightroomのUpright機能で簡単に補正できてしまう........DxO PhotoLabにも同じ機能あったし。多分大体の有料現像ソフトについている機能なのではないのか?凄く便利だから。

Canon EOS R, SIGMA 24-105 F4 DG OS HSM | Art 013, 62mm, 1/125, 11.0, ISO 200
手持ち撮影。手持ちでも水平垂直は出せる....これは、LightroomのUprightという機能を使ったもの。水平垂直を出すよりも、もっと難しいのは撮像素子の面と被写体の面を並行にすることだ。しかし、簡単に解決できる。Uprightを使えばチルト軸とロール軸はおろか、面と面を自動で平行に補正してくれる。本当にギア雲台GD3WHは必要だろうか?

Canon EOS 5Ds R, Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM, 100mm, "0.8", f11.0(stacking x3), ISO 100
さっきのブレブレ作例のテザーで撮影したバージョンだ。ブレブレ作例も別に意図して撮ったわけではないぞ....こういう被写体をきちっと撮るにはやはりギア雲台。水平垂直をバッチリ出さないと柱が歪んでしまう。この作例AdobeのUprightで歪みを修正している。とはいえ、ギア雲台で追い込んでからの修正なので修正量は極わずかにとどまる。

SIGMA sdQuattro, SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art A013, 28mm, 1/13 -"5", f2.8, ISO 100
これもUprightを使った作例。見てほしい、タンク、建屋、煙突がすべてが90度の角度でそそり立っている。この作例はあおって撮影しているのだから通常ならば、画面中心以外は建物の上部が内側に傾いて写るはずだ。もう気づいている人も多いかと思うがUprightはシフトレンズを使ったのと同じ効果を後から追加することができるすぐれものだ。
Benro GD3WH ギア雲台まとめ
テザー撮影で物撮りするならコスパ最強。今日ではネタ元のManfrottoの同じクラスのギア雲台よりもかなり安価。だけど、作りは丁寧。何よりも、アルカスイス互換であるところが嬉しい。しかし、とにかく固定強度がない雲台なので使い所が難しいのが難点か....だから、物撮り専用で買うという人以外にはおすすめはしづらいというのが現実だ。

Canon EOS 5Ds R, Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM, 100mm, "0.8", f11.0(stacking x3), ISO 100
私はこのギア雲台の日本語レビューを初めて書いた人間だ。私は語るのに早かった。しかし、その後記事を何度も書き直した。その結論はGD3WHは固定力不足の貧弱ギア雲台。しかし誰もその点を指摘しない。何故だ?あえて指摘しないのか、気付いてもあえて追記しないのか。前者は明らかに悪だが、記事を書きっぱなしにするのも良くないぞ。

Canon EOS R, SIGMA 24-105 F4 DG OS HSM | Art 013, 105mm, "0.3", f11.0, ISO 100
100-400 IIと5Ds R。これで大体2.5kgになる。この重さだとシャッターを押下してから揺れが2秒たっても収まらない。風景でブレブレの作例を撮ったsd Quattroと18-35 f1.8は重量が1.5kg程だ。R6M2とRF24-105でも1.4kg。GD3WHはペイロード公表値6kgだが、6kgの機材なら取り付けてもお辞儀しませんくらいに捉えておいたほうがいいだろう。

Canon EOS R, SIGMA 24-105 F4 DG OS HSM | Art 013, 62mm, 1/125, 11.0, ISO 200
ギア雲台GD3WHは簡単に水平垂直が出せる“と言われています”。精巧に作られている“とも言われる”このギア雲台は、写真家の多くが苦手意識を持っている“らしい”物撮りを楽にしてくれる“かもしれませんね”。私なりに調べてみましたが実際のところは“よくわかりませんでした”。“いかがでしたか”GD3WHはすごい雲台ですよね?