
ロゴプレート制作は難しくない
簡単に出来る Casemod

“そんなにRedheartとやらが可愛いか?”
“ルナ!....こっ、これは誤解だっ....俺はRedheartの色がかわいいって言っただけなんだっ!
“良くもそんな言い訳を思いつくものだ。お前はその女を好いているのだろうっ?”
“こんな女本当に知らないんだっ!信じてくれ、俺が愛しているのはルナだけだっ。
そうなのっ?疑ったりして悪かった。えーと、私は....ブラッドのことが....
いいんだ....言わなくてい、俺も同じ気持ちだ....
“こんな女本当に知らないんだっ!”
“信じてくれ、俺が愛しているのはルナだけだっ”
........“いいんだ....言わなくてい、俺も同じ気持ちだ....”....見苦しいところをお見せしてしまって申し訳ない....構造を見ていこう。どうだろうか拍子抜けしたのではないか?構造は簡単で単にプリントした紙をアクリル板で挟んでいるだけなのだ。知能の高い皆さんならとっくに予想できていたかもしれないのだが....

必要となる道具や部材
意外と多いと思われるだろうが....
これらの道具は工作する上では必ず必要となる基本的なものなので、持っておいて損はない。どれもホームセンターで手に入る、ごく一般的なものだ。

必要な道具を見てみよう
・ドリルドライバー ¥3000~
・ドリルセット ¥700~
・ホビークランプ ¥250~
・アクリルカッター ¥600~
・錐(キリ) ¥260~
・カッター(アートナイフ)
・定規(40cm以上の物)
あれば便利なもの
・指金
・カッターマット

ハードコートがおすすめ
前面に来る透明板にはハードコートアクリルの使用を推奨したい。アクリルは静電気で埃がつきやすく。透明なものは特に傷が目立ちやすい。ざつに指紋を拭き取るだけでも、細かなすり傷がついてしまうほどだ。ハードコートは、こういったアクリル特有のストレスを大きく低減してくれる。それから、アクリルカッターでのカットは板を真っ二つに割るという特性上、定規はカットする板の短編よりも長くないと使いづらい。自分の定規の長さをよく確認しておこう。今回私が使ったのは、アクリサンデーMR板2mm厚、通常の黒色アクリル2mm厚だ。

ネジにもこだわりたい
ネジ類は見た目を考えればステンレス製のものが良いだろう。ホームセンターでバラ売りしているので入手性も良い。通常のネジを使ってもいいのだが、ローゼットワッシャーと皿ネジを組み合わせるとより洒落た感じに仕上がる。今回使ったのは皿ネジ、ローゼットワッシャー、平ワッシャー、ナットで全てM3規格のステンレス製だ。
作り方を3つのパートに分けて紹介
簡単な作業ばかりなので興味のある方はぜひ取り組んで欲しい
........今気づいたのだが....ドリルドライバーなどなくてもこのロゴプレートは作れる。ホビークランプもいらない。2枚のアクリル板をガチャックで固定してしまえばいいのだ。目につくプレートの左下以外の3箇所をガチャックで固定すれば十分なのではないか?何故私は作っているときに気づかなかったのか....
詳しく説明などと豪語してみたものの
あまり説明するのは得意ではないのだ....
しかし、casemodに挑戦しようと思う熱心な皆さんならば、私がいいたいこと理解できず諦めてしまうことなどないと信じている。

サイズを測る
どうやってサイズを図ったら良いのかわからないなどということはないと思う。5インチベイの縦幅と横幅を測るだけだ。900Dでは151mm×236mm。もし所持しているのなら、定規よりもコンベックスメジャーの方が使いやすいだろう。

アクリルを切る
私の場合カットサイズは計測サイズよりも縦横とも4mmずつ大きくしている。しかし、これは取り付け位置次第なので各自適当なサイズに切っていただきたい。外部ページになるのだが、アクリルの切り方についてはこの資料を参考にしてほしい。また、指金があれば簡単に直角の線が引ける。

きれいに仕上げるコツ
割るという特性上、切断面が斜めになってしまう。これを綺麗に整えるのはむずかしい。今回は5インチベイ用なので、見える部分は向かって左側と下側だけだ。通常販売されているアクリル板は角が全て直角で切断面も綺麗なので、自身がカットした面を右側と上側に持っていけば良い。見える左側と下側には元からある直角と綺麗な切断面を持ってくるのだ。

いい加減でも大丈夫
極論を言えば左側と下側の、このラインさえ揃っていればいい。だから、2枚のアクリル板の大きさが違っていようが、左下以外の角で直角出ていなかろうが何の問題にもならない。ここまで読んでいただけたのであれば、出来そうな気がしてきている頃だと思う。アクリルをネット通販で買うのならカットサービスを利用することをおすすめる。完璧に加工した状態で発送してくれる。

錐でマーキング
前面にくるアクリル板にネジ穴を開けるための印をつけたら、印に錐でマーキングしよう。ドリルが滑らないための処理なので貫通させる必要はない。あとは、2枚の左側と下側のラインをきっちり合わせてからクランプで固定。クランプが邪魔で穴が開けにくいので、段ボール箱や机の角で作業すると良いだろう。段ボール箱の上で作業すれば削りかすを回収する手間がいらないので推奨したい。なお、作業している雰囲気を出しているだけなので、透明板でもなければ大きさも適当だ。ご了承いただきたい。
いかがだっただろうか?
ドリルで穴を開ける
穴はまず一番小さなドリルで開ける。穴を大きくするときも少しずつ大きくしよう。いきなり大きくすると穴の中心がずれやすいばかりか、アクリル専用ビットでないドリルだと最悪ブレードが食い込んで板が割れるためだ。今回は固定にM3ネジを使うので、ドリルは3.2mm~3.5mm程度のものまでを用いればよい。最後にネジで固定できるか試してみよう。これも作業している感じを出しているだけなので、クランプは付いているが実際はこの板しか挟んでいない。

こういった工作が初めての方は多少は苦労するかもしれない
しかし、工程はサイズを測ってアクリル板をカット。クランプで挟んでドリルで穴を空けるという至ってシンプルなものだ。もともとの切断面を活用するから、難しい切断面への処理も無用なので、多少雑に作業をしても見える部分は綺麗に仕上がるはずだ。

まずはGimp2を用意しよう
多機能な画像編集ソフトだ
印刷サイズやDPIの指定ができるため、ステッカーを作ったり、ポスター印刷専門店に注文するときに便利だ。高度な画像編集に対応しており、スマートな範囲選択機能で画像から背景を切り抜くことも可能である。こういった工作が趣味であれば非常に重宝するソフトウェアだ。この項は特に文字数が多いので、皆さん目眩にはご注意願いたい。

画像を集めよう
おすすめサイトはdviantART。背景が透明のPNG画像がたくさん公開されている。とても大きなアートサイトなので、一度覗いてみることをお勧めする。しかし、このサイトはヌーディストだらけなのでログインして無制限モードで閲覧する場合は気をつけてほしい。PCパーツメーカーのロゴは"xxx logo"でgoogle画像検索すれば簡単に見つけられる。
“フラッタシャイかかわいいな”
“じょっ、冗談に決まってるだろ....こんな悪魔を誘惑するような女がっ、かっ、かわいいわけないし!”

背景レイヤーを制作
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まずは背景となるレイヤーの作成だ。メニューの[ファイル]から[新しい画像]を選択。[新しい画像を作成]というウインドウが出てくる。
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[キャンバスサイズ]の横にあるドロップダウンメニューから[ミリメートル]を選択、サイズを指定しよう。サイズは前面にくる透明アクリルと同じサイズにしておけば大丈夫だ。
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[詳細設定]のドロップダウンメニューは[ピクセル/インチ]を選ぼう。値は350DPI程度が画像の印刷なら推奨されているようだ。DPIを設定するとピクセル数が自動計算される。
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[塗りつぶし色]は背景となる画像なので基本的には[白]で良いだろう。
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[ok]をクリックするとメインウインドウに画像が作成され、[レイヤー - ブラシ]ウインドウに[背景]というレイヤーが追加されているはずだ。

基本的な使い方
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画像の追加はメインウインドウに画像をドラッグすればよい。サイズの変更や位置調整は[ツールボックス]のツールで出来る。わかり易い名前がついているので迷うことはないだろう。[拡大・縮小]を使うときはチェーンのアイコンをクリックして縦横比をロックすることをお忘れなく。
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ケースのサイドパネルに見立てたレイヤー画像を追加しておくと完成後の姿をイメージしやすい。[レイヤー - ブラシ]のレイヤー一覧画面で右クリック。ショートカットメニューから[新しいレイヤーの追加]を選ぼう。サイズはそのまま、色は[透明]だ。新しく作ったレイヤーを一覧から選択し、[ツールボックス]の[短形選択]で色を付けたい場所を選択。あとは[塗りつぶし]ツールで色を付けるだけだ。
この端整極まるLunaはInvidiata氏の作品である
“私がデブでブスだと言いたいのか?”
“いやっ、違う!そういう意味で言ってるんじゃないっ!”
................
“....この絵は....お姉さまにそっくりだなっ!そんなに私のことが不満ならお姉さまと付き合えばいいっ”

画像をA4サイズに
念のために、画像をA4サイズにする。拡大して印刷されてしまうことを未然に防ぐためだ。メニューの[ファイル]から[名付けてエクスポート]を選択。名前の末尾の拡張子をPNGにする、もしくはドロップダウンメニューから[PNG画像]を選択しよう。[エクスポート]をクリックするとウインドウがポップするので設定はそのままでエクスポートする。ただ、[透明ピクセルの~]にチェックが入っているか確認しておこう。そうしたら、[新しい画像の作成]を開き[テンプレート]からA4(300ppi)を選択。DPIを350に合わせよう。[塗りつぶし色]は[透明]を選ぶ。そうしたら、先程保存したPNG画像をドラッグして読み込ませよう。切る手間を考えれば端に寄せておきたいので、[整列]ツールで作成した画像を選択[ツールオプション]から位置を調整。あとは先程と同じようにPNGでエクスポートすれば完成だ。
少し高度な使い方
この淑女の絵に白い選択線が表示されているが、これは[ファジー選択]ツールで範囲を選択しているためだ。色の境界に沿って選択されているのがお分かりいただけると思う。この状態でDeleteキーを押すと切り抜くことができる。選択する色範囲のしきい値を変えるには[ツールオプション]の[しきい値]を調整すれば良い。細かい部分はあまり[しきい値]にこだわるよりも、選択と切り抜きを繰り返したほうが作業効率は良い。また、切り抜く前にメニューの[レイヤー]から[透明部分]▶[アルファチャンネルの追加]をしておけば、切り抜いた部分が白色でなく透明になる。ロゴなどの切り抜きにはこのテクニックを使おう。この素晴らしい作品はSunBusting氏の作である。

この程度の切り抜きは簡単
トラディショナルアート風でキャラクターと背景の境界が曖昧でも、[ファジー選択]と[消しゴム]ツールを併用すれば5分程度でここまで切り抜くことが可能だ。エッジが多少荒れてしまったとしても[にじみ]や[エアブラシ]を使えばなじませることができる。もし、[消しゴム]が機能しないことがあったら、それは[ファジー選択]でどこかを選択しているからだ。Gimpは範囲を選択している場合は選択範囲内しか編集することができないので気をつけてほしい。メニューの[選択]から[選択を解除]を選ぼう。特に[切り抜き]ツールを範囲選択したまま使うと、とても面倒なことになるので気をつけていただきたい。
“もっ、もう戻ってきたのかっ!ルナ?........なっ、なんでディスプレイにラバみたいな女が映ってるんだぁっ....きっとPCが壊れているんだ....”
“そんなことはいい....聴いてくれ、私は謝りに来たのだ....
さっきは心にもないことを口にしてしまった....すまない”
“....お前を傷つけるつもりはなかったんだ....だけどこういう性格なんだ、直せないんだ....すまない....許して欲しい”

いかがだっただろうか?
操作を覚えるのは多少面倒だろう
しかしi、casemodに挑戦するほどの皆さんならこの程度の作業は容易いのではないだろうか?Gimp自体日本語であるし、詳しい解説サイトもたくさんあるので、もし私の説明だけでは足りなかったとしても少し調べればすぐに使いこなせるだろう。

プリント
写真用グレードの用紙を使おう
こういったキャラクターものの絵やトラディショナルアート風の作品なら、おそらくフォトマットペーパーが最適の選択肢だろう。ポスター印刷店にもT注文したことが何度かあるのだが、マット紙は絵との相性が良い。私が今回使ったのは、余っていた絹目調用紙だ。この用紙は暗い色に印刷すると、強力な光が当たった時にギラツブ感が出てしまう弱点がある。特にこだわりがないのなら、フォトマットを選んでおけば間違いないだろう。
プリント説明
用紙サイズは画像データ制作編の手順を踏んでいただいた方なら、もちろんA4だ。品質は最も高品位に。用紙は自身が用いるものを選ぼう。[写真をフレームに合わせる]のチェックは外しておく。用紙をムダにしないように設定を再確認。さあ、プリントを始めよう。

Flicker Mane My Little Pony: Friendship Is Magic
case mod ロゴプレート 自作 作り方 水冷PC
Rarity Nurse Redheart EK D5 Alphacool radiator Gimp
プレートの完成
前面板、プリント用紙、背面板の左側、下側のラインをきっちりと合わせたら、加工編の時と同じようにホビークランプで固定。その状態で錐を使ってプリント用紙にネジ通すための穴を開けよう。ネジ止めをしっかりしたら、プリント用紙の余分な部分を切り抜こう。しっかりネジ止めと言ってもナットをペンチで抑えてネジを強く締めるようなことはしてはいけない。ナットは素手で強く握る程度でいい。
いよいよ取り付けだ

この作業は非常に簡単なので気軽にやろう
case modderの方々がどうやって固定しているのかは調べてもよくわからなかったのだが、マグネットを使った方法ならば瞬時に取り外し可能で、確実に設定した位置に収まる。5インチベイにはHDDを入れているが特に問題は起きていない。

マグネットでの着脱は快適
簡単に着脱でき両面テープのように剥がれなくなる心配がなく、ネジ止めのような手間もない。私はマザーボードの周りにあるアクリル板やCCFLなどもマグネットを使って固定している。NZXTのファンコントローラーGrid+ V3も標準でマグネット固定するようにできているので、HDD以外はマグネットを近づけても問題ないだろう。もちろん同じく磁気メディアであるFDDも駄目たが、皆さんはFDDを御存知だろうか?

もうほとんど完成だ
まずはこのように5インチベイにマグネットを取り付ける。基準位置となるマグネットがずれないように、マグネットは両面テープで貼り付けよう。私が使っているのはダイソーの“超強力 アクリルフォーム 両面テープ”厚みがあり適度な粘着力で使いやすい。綺麗に剥がれるのも良い点だ。マグネットはダイソーのものがおすすめだ。ホームセンターでは同じようなものが4,5倍の値段で売られていた。

これで完成
このようにマグネットを重ねていく。重ねたマグネットに粘着力の強い両面テープを貼り付けロゴプレートを固定。これで完成だ。マグネット2枚分の高さがあるので干渉は起きないと思うが、もし起こるようなら更にマグネットを重ねればよい。この方法を用いれば、非磁性体のプラスティックやアルミなどにもマグネット固定することが可能だ。
いかがだっただろうか?
一連の記事を見て、やる気になっていただけたなら嬉しい限りである
実際に制作していただければ、想像したよりも簡単だったと思っていただけるはずだ。皆さんにもオリジナリティー溢れる作品を作っていただきたい。ロゴプレートの制作はとても簡単だし、Casemodの第一歩だ。もし、興味を持たれたなら皆さんにもその第一歩を踏み出していただきたく思う。

Flicker Mane My Little Pony: Friendship Is Magic
case mod ロゴプレート 自作 作り方 水冷PC
Rarity Nurse Redheart EK D5 Alphacool radiator Gimp